2学期終業式
2025年12月25日 10時39分 霧の立ち込める気温7度の中、第2学期終業式、表彰式、そして宇摩交通安全協会別子山支部様からのトートバッグ贈呈式が行われました。式典のあと、児童生徒たちは学級活動と給食を終え、下校します。
校長式辞の一部を紹介します。全校児童生徒が深くうなずきながら聞く姿が印象的でした。
夏から始まった長い2学期がいよいよ今日で区切りとなります。この約四か月間、皆さんは様々な場面で、元気よく頑張りました。
小学生のみなさん。皆さんの成長には本当に目を見張るものがありました。はる君は、自分のペースを大切にしながら、一つひとつの課題にじっくりと向き合いねばり強さを見せてくれました。なお君は、自分にできることを増やし、行動することで、学校全体を明るく元気づけてくれました。そして何より伝えたいのは、二人の存在が、中学生のお兄さん、お姉さんたちにとってどれほど大きな支えになっていたか、ということです。皆さんの無邪気な笑顔や一生懸命に活動する姿を見て、どれほど心が和み、救われたことでしょう。学校全体に「優しさ」と「温かさ」を届けてくれました。
中学生の皆さん。日頃から皆さんに、人生には「アクセルとブレーキ」の両方が大切だという話をしてきました。この2学期を振り返ると、みんなのがんばる姿や笑顔を思い出します。また、自分たちの生活や仲間の在り方について、改めて深く考えさせられることもありました。いつも以上に自分自身を見つめ直し、少し立ち止まって考えなければならない、そんな時期を過ごした人もいたことでしょう。しかし皆さんは、自分たちの歩む方向を冷静に考え、振り返ることができました。家族のような距離で過ごす皆さんだからこそ、相手を思いやる「本当の優しさ」を学び直せたのだと思います。この2学期の葛藤を、これからの自分や仲間を育てる大切なエネルギーに変えていってください。
さて、中学三年生の皆さん。いよいよ進路実現に向け、「アクセル」を力強く踏み込むべきときが来ました。人生の節目には、自分の心と向き合い、前へ進む覚悟が必要です。別子山で共に困難を分かち合った仲間がいること、そして皆さんを慕う後輩たちがいることを、これからの心の支えにしてください。もし、苦しくなったときは、一度大きく深呼吸をして、ハンドルを握り直し、自分のペースでリスタートしてください。皆さんの進む道を、先生たちは全力で応援しています。
明日から十三日間の冬休みが始まります。この休みは、今年一年の自分を静かに振り返る時間であり、新しい年に向けて心を整える期間でもあります。家族との時間を大切にしながら、充実した日々を過ごしてください。一月八日の始業式、決意を新たにした皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。
それでは、良い年を迎えてください。