【中】授業参観週間スタート 〜学びの多様性を探る〜
2025年6月16日 18時26分教員が互いの授業を自由に参観し、学びを深める「授業参観週間」を開始しました。授業から得られる「いいな」ポイント、さらなる改善のヒントとなる「もやもや」ポイントなど、多様な気づきを共有する貴重な機会です。これらの気づきをもとに、週末に「学びの在り方」について校内研修を行います。今日はその第一弾として行われた授業の様子をお届けします。
3校時、2年生の国語の授業では、説明文「クマゼミ増加の原因を探る」を題材に、「説明文の全体構成をつかむ」ことをめあてに学習が進められました。
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チェックイン「説明文に対する想い」
授業の冒頭、生徒たちはペアになり、説明文に対する「想い」を2分間で対話しました。この導入は、生徒たちがリラックスして学習に入れる、心地よい時間となっていたようです。 -
説明文の音読と対話
7名の生徒が段落ごとに説明文を読み進めた後、再びペアで読後の対話を1分間行いました。限られた時間ではありましたが、この対話が生徒たちの次の学習活動へのスムーズな移行を促す緩衝材のような役割を果たしていました。 -
問いへのアクション 〜自由進度学習の深化~
授業の核心となったのは、提示された6つの問いに対する生徒たちのアクションです。単元目標達成を目指し、生徒たちは思考を深めました。
特に注目すべきは、自由進度学習スタイルです。問いの1から始める生徒、別の問いから考える生徒、とそれぞれのペースで学習を進めました。学習形態も多様で、一人で集中して考える生徒、同じ問いに取り組む生徒同士で集まって意見を交換する生徒、その場にいた教員と対話を始める生徒など、思い思いの方法で学びを深めていました。
さらに、学ぶ場所も自由です。教室の後ろの机に集まる生徒、先生の机を「特等席」にして陣取る生徒、図書室に移動する生徒などです。別の日には、校庭近くのベンチでタブレット端末と向き合う生徒もいるなど、学びの場が教室の中にとどまらない、別子中学校ならではの光景が見られました。
本校の目指す生徒像「主体的で自立した生徒」「多様な他者と協働する生徒」「持続可能な社会を共創する生徒」に向かって毎日が前進です。生徒一人ひとりが自らの学びをデザインし、多様な方法で探究する姿は、まさに未来を生き抜く力を育む教育の在り方です。